ギターを弾く準備!〜スタンダード・チューニング〜
ギタラボでは、「ギターを買ったけど、何をしたらいいのかわからない…」「どうすれば上手くなれるのかな…」「どんな奏法があるのかな…」のような、様々な疑問を解決する手助けをしていきます。
- チューニングの種類
突然ですが、ギターのチューニングの方法で知っているものを思い浮かべてみてください。……ここで大体の人が、チューナーを使ったチューニングを思い浮かべるかと思います。一番楽ですし、すぐできますし。
また、今思い浮かべていただいたチューニングは、どの方法でも「スタンダード・チューニング」をする方法だと思います。
(ここでオープンやドロップ、ダドガドなどを思い浮かべた方は、恐らく今回の記事は退屈なものになるかと…←)
今回は「スタンダード・チューニング」(レギュラーチューニング)の3種類のチューニング方法を伝授します。正直チューナーさえあればそれで大丈夫ですが、覚えておいても損は無いと思います。
- チューニングの基礎知識
さて、いよいよチューニングの方法について触れていく…前に、少しだけチューニングの基本的な知識について触れていきます。
今回触れていくスタンダード・チューニング(レギュラー・チューニング)は、ギターの開放弦(何も抑えていない弦)を6弦から順に E,A,D,G,B,E の音程に揃える方法です。身近でよく触れるドレミを使って言い換えると ミ,ラ,レ,ソ,シ,ミ です。
この他にも、D,A,D,G,A,Dに合わせるダドガド・チューニングなど、様々なチューニングがあります。これについては下の記事で触れています。興味がありましたら、是非ご覧下さい。
- チューナーを使ったチューニング+α
いよいよチューニングの方法について触れて…いきます。皆様、大変長らくお待たせ致しました。
チューナーを使ったチューニングは、メーカーによって差はあると思いますが、基本的に揺れる針を真ん中の棒に合わせてチューニングする方法だと思います。
棒より左だと音が低い、という意味なので、ペグ(ギターの先っぽについてる回せるちょぼ)を反時計回りに回します。右だとペグを時計回りに。
・音を高くする時はペグを反時計回りに回す
・音を低くする時はペグを時計回りに回す
これはどのチューニングでも同じなので、必ず覚えなければいけない知識のひとつです。
また、チューニングの際は、これもどんなチューニング方法でも【音を高くして合わせる】ことを頭に入れておいてください。音を低くしてチューニングを合わせても勿論大丈夫なのですが、それだと不安定なチューニングになってしまいがちです。
チューニングする際は、音を高くしすぎてしまった時も、1度低くして【音を高くして合わせる】、細かいですが大切なことです。
- 実音チューニング
次は、実音チューニングの方法についてです。このチューニングでは「音叉」を使用します。無ければ、YouTubeなどにある440Hzの音叉の音でも大丈夫です。
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実音チューニングと次のハーモニクス・チューニングは、本来であれば同じ音程になる場所を使って、正しい音の方にズレを修正していく方法です。こうして書くと難しく感じるかもしれませんが、実音チューニングはそれほど難しくない方法です。この機会に是非マスターしましょう!
- 実音チューニングの手順
1. 音叉の音に5弦の開放弦の実音を合わせる
2. 5弦の開放弦の実音に6弦の5フレットの実音を合わせる
3. 5弦の5フレットの実音に4弦の開放弦の実音を合わせる
4. 4弦の5フレットの実音に3弦の開放弦の実音を合わせる
5. 3弦の4フレットの実音に3弦の開放弦の実音を合わせる
6. 2弦の5フレットの実音に1弦の開放弦の実音を合わせる
以上が実音チューニングの手順です。注意して欲しいのは、3弦と2弦のチューニングの時のみ、3弦の4フレットで音を合わせることです。ここだけ4フレットで合わせます。流れで5フレットで合わせたら、音が高くなってズレます。
次は、音の合わせ方についてです。2つの音を聞き比べてもいいですが、それよりもっと楽な方法があります。
実際にチューニングをすると、ワンワンワンワンワン…みたいに、音が揺れている状態があるのがわかると思います。この揺れは、2つの音が同じ音になっていくにつれて感覚が長くなっていきます。実音チューニング、特にハーモニクス・チューニングでは、一般的にこの音の揺れを使います。
まず、音叉を鳴らした音と5弦の開放弦の音を鳴らして、ペグを回して、ワンワンワンワンワン…の感覚を大きくしてワン…ワン…ワン…みたいにしていきます。そして、音がピッタリ同じになると揺れがなくなるので、できるだけそこに近付けます。実音チューニングなので、多少ならズレてても大丈夫です。ぴったりしようとするととても難しいです。というかほぼ不可能だと思います。←
次は6弦…4弦…と同じようにして合わせます。これで実音チューニングは完了です。
次は3種類の中で最も難しいチューニング、「ハーモニクス・チューニング」です。実音チューニングをもっと正確にした版みたいな感覚です。心の準備はよろしいでしょうか…
- ハーモニクス・チューニング
いよいよ最難関「ハーモニクス・チューニング」についてです。実音チューニングに引き続き、このチューニングでも音叉を使用します。
このチューニング方法では「ナチュラル・ハーモニクス」(以下 ハーモニクス)という、左手を使った奏法が必要になってきます。ハーモニクスについては、別の記事で詳しく触れていきますので、ここでは軽くだけ触れます。
ハーモニクスは、弦を軽く押さえて、ピッキングと同時に押さえている指を離して響きの良い音を出す奏法です。
ハーモニクス・チューニングで使うハーモニクスは、5弦のハーモニクスと7弦のハーモニクスです。5フレットまたは7フレットの上を軽く押さえて…としていきます。
音の合わせ方は実音チューニングと同じですが、ハーモニクスが綺麗に出せるようになると、実音チューニングよりもかなーーりやりやすいです。
- ハーモニクス・チューニングの手順
1. 音叉の音に5弦の5フレットのハーモニクスの音を合わせる
2. 5弦の7フレットのハーモニクスの音に6弦の5フレットのハーモニクスの音を合わせる
3. 5弦の5フレットのハーモニクスの音に4弦の7フレットのハーモニクスの音を合わせる
4. 4弦の5フレットのハーモニクスの音に3弦の7フレットのハーモニクスの音を合わせる
※5. 3弦の4フレットの実音に2弦の開放弦の実音を合わせる
※6. 2弦の5フレットのハーモニクスの音に1弦の7フレットのハーモニクスの音を合わせる
以上がハーモニクス・チューニングの手順です。ハーモニクスチューニングは※のついている場所…1弦と2弦のチューニングに関しては、複数の方法があるので、合わせて紹介します。
- ※が付いたところの方法
手順5
1. 6弦の7フレットのハーモニクスの音に2弦の開放弦の実音を合わせる
手順6
1. 2弦の5フレットの開放弦の実音に1弦の開放弦の実音を合わせる
2. 6弦の5フレットのハーモニクスの音に1弦の開放弦の実音を合わせる
2. 5弦の7フレットのハーモニクスの音に1弦の開放弦の実音を合わせる
2弦と1弦のチューニングは難しく、特にアコースティックギターの場合、ハーモニクスの音を出すことは難しいです。なので、自分に合った方法を模索していきましょう。
- あとがき
如何だったでしょうか。
今回は3種類のチューニング方法を紹介しましたが、恐らくチューナーのチューニングを使う人が1番多いと思います。
チューナーを使ったチューニングはやりやすく、場所を選ばずにできますが、実音チューニングやハーモニクス・チューニングでチューニングすることで、音感を鍛えることも大切なのかなと思います。他の方法も覚えておくことで、チューナーが無くなったり壊れた時など、チューナーが手元にない時にチューニングのことで困らなくなります。
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